tiisakihanaobasan’s blog

おばさんの学習記録です。

いささむらたけ吹く風の

 早朝、というほど早くもないが、放置状態になっている実家の庭の雑草取りをしてきた。草が伸び放題だった。

 ひと月ぐらい前にも一人で行って道路の塀際の雑草を抜いたりしたのだが、今日は夫が車で送ってくれた。私の実家の問題では、夫にも色々面倒をかけて申し訳なく思っている。

 

 一人で行った時、庭を眺めながら、「源氏物語」の世界のような、後ろ盾を失って人々も自分のもとを去り、荒れ果てた屋敷に住んでいるお姫様のことを思ったりして。しばし感傷的な、あまりに感傷的な時間を過ごしたのだった。

 両親の前には祖父母の家だった。庭には祖父が枯れ山水風のものを造って芝生があったりして。今は滝を模した岩も雑草に覆われていて、あちこちに蜘蛛の巣が張っていて。

 そこで母が去年の秋まで一人で暮らしていたのだが、今聞いても庭のことは覚えていない、という。